今日のネタは「電池は正規品を買おう」。
経済産業省並び消費者庁は9/4、ユピテルが輸入したドライブレコーダーのリコール実施(無償交換)を公表しました。消費生活用製品安全法第34条により、製造事業者・販売事業者は重大製品事故を知った時から10日以内に内閣総理大臣へ報告する義務が課せられています。今回のユピテルは、詳細な発火原因が判明していないようですが、消費者保護優先の観点から行政が迅速対応を指導したものと推察します。7月にUPQが、スマホのバッテリー発火事故の報告を怠った(遅れた)事を踏まえての対処でしょう。
リチウム電池はその小さな容器の中に、大量の電気エネルギーを蓄積できるハイテク製品。そのため、何らかの不具合で電極がショートすると、電気エネルギーが瞬時に出力され、発火・暴発することがあります。そうならないよう多重に安全設計するのですが、工業製品なので故障率ゼロは難しいのです。
そこで、今日の本題です。電池、特にリチウム電池は製造元がはっきりしている正規品を使いましょう。仮に、製造元不明な格安バッテリーが航空機機内で発火して、航空会社に損害を与えた場合、バッテリー製造元がわからなかったりすると、製造物責任法(PL法)が適用されず、持ち主自身が損害賠償請求されるリスクがあります。(参照:スカイマーク社の旅客運送約款42条)
私たちができるリスク低減策は次の順で行いましょう。
- 出どころ不明なバッテリーは買わない・使わない。
- 個人賠償責任保険に加入する。
バッタもんのモバイルバッテリー等は、正規品の3分の1程度で購入できますが、重大事故が万一発生した場合、自身に降りかかるリスクが余りに大きすぎます。長い目で見て、正規品を使いましょう。