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ファイナンス 危機管理

火災保険(共済)の見直し手順とコツ

今日のネタは、火災保険の見直し手順について。

写真はイメージ

私は2級FP資格保有者でもあり、隠居生活に入った今でも、要望があれば各種保険相談に乗っています。先日もある方が火災保険見直し相談に来られて、私のアドバイスを参考に年額保険料を数万円安くする事に成功されました。守秘義務があるのでその詳細は言えませんが、今日のネタではその見直し手順とコツを一般論でご紹介します。

  1. 再取得価額の保険かを確認する:火災保険には、時価方式と再取得価額方式があります。時価方式は、年々下がる中古住宅の価値(すなわち時価)に対してしか保険金が支払われないので、いざ全焼で滅失した際、住宅再建資金が足りなくなる事があります。火災保険は再取得価額方式の物に加入しましょう。
  2. 過不足ない保険金額で加入する:火災保険は損害保険の一種なので、基準額を超えてで契約しても、保険料が高いだけでその満額は支払われません。逆に基準額より少ない契約をしていると、保険料は安いものの、いざ全焼の際には、家屋&家財の評価の一部に対してしか保険金が下りません。
  3. 自然災害リスクにどこまで対応するか見極める:丘陵地にある住宅なら洪水災害などの上乗せ特約は不要かもしれません。さらに地震保険特約は、火災保険金額の数分の1程度しか支払われないにもかかわらず、保険料が高いです。地震保険金程度の貯蓄額があるなら、地震保険特約を外すという選択肢もあります。
  4. 複数の保険会社を比較する:必要な保険金額が明らかになったら、複数の保険会社の保険商品を比較検討します。特に共済組合の火災共済(県民共済、全労済など)は利益を目的としていない団体なので、民間企業の火災保険に比べて掛金が安いことがあります。なお共済では、保険金の事を共済金、保険料の事を掛金と呼びます。

以上の手順を参考に、必要な補償内容をより安い掛金(保険料)で実現できたら幸いです。

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。