ぶらり関東編(411)は、箱根 久織亭。神奈川県足柄下郡箱根町仙石原にある小さな温泉宿です。
1.概要:日本ガイシ(セラミックス関連製品の大手企業)の保養所だった建物をリノベーションし、昨年7月に開業した小規模の料理旅館です。本店は大分県九重にある久織亭。料理長や宿スタッフは九州で修業をされた方々とのこと。
2.食事:味付けはいわゆる九州スタイル。薄味で素材の味を活かした上品なもの。醤油も甘口です。見た目も随所に工夫が凝らされ、給仕スタッフの楽しい説明も加わって、優雅な時間が流れます。食事の締めでは、間も無く誕生日を迎える義母のために、サプライズデザートを用意してくださいました。
3.部屋:標準タイプの洋室に宿泊。ソファーやベッド、調度品は低い位置に配置され、広く見えてかつ寛げるよう工夫されていました。但し、ベッドエリアには小上がり(段差)があり、階段や浴室にも手すりがないなど、バリアフリー設計は十分ではありませんでした。ご年配の方には少し辛いかもしれません。また枕元のすぐそばに窓があり、新緑が目に鮮やかでしたが、実は当日夜は大雨だったため、階下の部屋の専用露店風呂の屋根(波板)に雨が当たって騒々しかったです。私は耳栓を持ち歩いているので、問題ありませんでしたが。
4.温泉:自家源泉ではなく、仙石原の小規模旅館の多くがそうであるように、大涌谷から分配を受けています。PH2.0の酸性―カルシウム―硫酸塩・塩化物泉。PH2.0の酸性で、乾燥肌や皮膚炎にはとても優しい湯です。
以上、ゆったり寛げてしかもリーズナブルな宿泊料という好印象の宿でした。オススメです。(宿泊日5/7)
5.追伸:今回の宿予約に関連してプチトラブルがありました。テレビ東京が運営している「厳選いい宿」からこの宿を予約したのですが、届いた予約確認メールにあった宿の電話番号が、箱根久織亭のものではなく、大分県の久織亭本店のものに間違っていました。自宅を出発する際、カーナビに行先入力設定しようとして、関東の市外局番でない事に気付きました。念のため入力してしてみたら案の定、大分県の地図が出てビックリ(爆)。今回は気づいたので事なきを得ましたが、ボケが進んだ数年後だったら、気づかずに大分県まで行ってしまったかも(冗)。宿の手違いではなく、テレビ東京側の予約システムの設定ミスだと思われます。箱根久織亭のスタッフにはその旨お伝え済みです。