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白州12年が販売休止

今日のネタは、販売休止になるシングルモルトウィスキーについての所感。

新聞各紙によると、サントリースピリッツ社はウィスキーの白州12年ならび響17年の販売を休止するそうです。販売好調すぎて、製造に必要な原酒が底をつくのが理由とのこと。

白州12年とは、白州蒸溜所にて、麦芽(モルト)を原料穀物に使用し蒸溜抽出したアルコールを、オーク樽で少なくとも12年以上熟成させた原酒を用いたシングルモルトウィスキー。貯蔵に用いた樽ごとに味が異なるので、混ぜて(ブレンドして)味を調整・均一化しますが、 一つの蒸溜所で麦芽のみを原料として製造されるのでシングルモルトと呼びます。

つまり12年以上前に仕込んだ原酒を用いて現在の最終製品を製造しているので、在庫原酒が尽きれば最終製品の製造は終了という事です。ただし、年数表記のない「白州」は、もっと若い原酒を用いるので、当面は販売継続されそうです。

しかし今回の「白州12年の販売休止」は、モルトウィスキーオタクの私にとっては大変残念な知らせです。白州12年は、モルトウィスキー評価本の名著「モルトウィスキー・コンパニオン」に記載されている数少ない日本のモルトウィスキーだからです。仮に、販売再開が12年後だとすれば、私はもうこの世にいないかもしれません。今夜はそんな事をあれこれ考えながら、数字のない白州を味わいたいと思います。

 

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。