今日のネタは、倉敷市が仮設住宅にトレーラーハウスを活用する話し。
岡山県倉敷市は7/31〜8/5、先月の西日本豪雨等による被災世帯向けに、仮設住宅200戸の入居申込受付を行いました。注目すべきはそのなかに、トレーラーハウス50戸が含まれていること。
トレーラーハウスとは、車輪がついた移動可能な住居のこと。大型トラックが牽引するトレーラー(四角い箱)の中に家の機能一式があるようなもの。トレーラーハウスを仮設住宅として使う最大のメリットは、現地での建築作業がほとんど要らない事。現地まで牽引して来て、ライフライン(上下水道・電気・ガス等の配管)を接続するだけで生活を始められます。家の機能・性能は一般的な家と同じ。断熱性能等は従来の仮設住宅よりも優れています。調達コストは従来の仮設住宅建設費と同程度と言われています。
もちろん、トレーラーハウスにも弱点はあります。例えば、
- 即納が困難(受注生産に近いため)
- 家の奥行が原則2.5m未満(道交法制限。もっと幅広い家も可能)
- 2階建ができない(平屋建てのみ)
- 外観がワンパターンで高級感を出しにくい
いずれの弱点も仮設住宅なら弱点と言っている場合では無いと思いますが、一般の方には馴染みが無いため、申し込み件数は低調のようです(出典:TBSニュース http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3441557.html )。
ところで、こうした災害復興支援で最も大切なのは、(事情が許すなら)元の生活環境(仕事・住居)を一日も早く取り戻すこと。実は私の義両親も35年前、日本海中部地震で被災し家屋が全壊。自治体が提供する仮設住宅に住まわせてもらいました。手厚い復興支援に感謝しながら一所懸命に働き、いち早く家を再築したそうです。今回の西日本豪雨で被災された皆さんにおかれましても、一日も早く元の生活に戻れる事を願っています。