カテゴリー
街歩き・旅・温泉

新幹線で見かけた外国人旅行客のプチトラブル

今日のネタは、新幹線で見かけた外国人観光客のプチトラブルを解決した話し。日本を好きになってくれたかな?

某日、急用のため新幹線を使って品川駅から新横浜駅へ移動中の出来事です。パンクスタイルの白人男性2名が通路前方から歩いてきて、私が座っていた自由席の数列前の乗客に話しかけました。乗車券らしきものを見せながら何やら話しかけていましたが、そこに座っていた男性は、会話する事なく、別の空席へ移って行きました。

「自由席で席を移動させるなんて珍しい光景だなぁ」と一瞬思いましたが、すぐに気づきました。「そうじゃなくて。この外国人達は間違った新幹線に乗っている!」って。腰から鎖をジャラジャラさげていて話しかけにくい雰囲気でしたし、私が降りる新横浜駅まであと数分しかありませんでしたが、勇気を持ってカタコト英語で話しかけました。(以下、日本語に翻訳)

私:失礼します。よろしければ切符を拝見できますか?
相手:いいよ。これだけど。(チケットを差し出す)
私:(やはりチケットは静岡までの指定席。日付は今日だが、列車と車両が違っている。どうやらホームで待ちきれず、目の前に来た新幹線に乗ってしまったようだ。)あぁ、このチケットは間違ってますよ。この列車のものではありません。
相手:そうなの?
私:しかも、この列車は静岡駅には停まりません。次の駅で乗り換えが必要です。もうすぐ次の駅に停まるので、こちらへどうぞ(ドア方向へ移動させる)。
(と、そこへ車掌さんが通りかかったので、チケットを見てもらうと、新横浜で次に来る列車がそうだとのこと。)
車掌:(日本語)この人達はあなたのお連れさんですか?
私:(日本語)いいえ。(私は)いわゆる「親切な日本人」です。
私:もうすぐ駅に停車するので、そのホームで待っていなさい。次に来た列車が、そのチケットの正しい列車だよ。
相手:とてもとてもありがとう。君の英会話は素晴らしいよ。
私:どういたしまして。ところでどこから来たの?
相手:ドイツだよ。日本って本当に素晴らしいよ。
私:ありがとう。良い旅を!

という訳で、このドイツからの旅行者達は、名古屋まで行かずに済みました。その後、静岡へ無事到着したかも不明です。でも、彼らの日本に対する好感度は上がったかも?

 

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。