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満期間近の確定拠出年金は、元本確保型で運用を

今日のネタは、確定拠出年金の運用商品について。満期が近づいたら元本確保型で運用するのが基本です。

 

注釈:時間軸は一定ではありません

確定拠出年金とは、確定拠出年金法を根拠とする私的年金。個人型と企業型があり、殆どの方が加入できます。政府・日銀は物価上昇率2%を目指しているので、当該年金の運用成績は当然にそれ以上を目指すものです。そして、当該年金の運用商品は、「若いうちはハイリスクハイリターン型商品で運用し、定年退職数年前になったら元本確保型商品に切り替えて老後資金を確保する」というのが運用方針の基本です。
しかし、私はFP経験を積むためにあえて基本を外し、満期間近(*1)のこの時期にあっても「中リスク中リターン型の分散投資商品」で運用しています。もちろん、運用する額が極めて少額なので、金額的に大損しないことも理由の一つです。
さて、その運用状況ですが、一時は5%を超えるほど順調だったのですが、昨年末あたりからの「いわゆるトランプショック」で世界の株式市場が急落。円高も急速に進んだため、昨年末時点で逆に2%近い損失が発生しています(*2)。
これでは、もしも私が現役の就業者で、定年退職を数年後に控えた身だったとしたら、心配で仕事が手につかないかもしれません。「定年退職数年前になったら元本確保型商品に切り替える」という基本の運用方針は、年金原資が激減する危険を回避するためだけでなく、こうした精神的不安を減らす意味もある事を体験しました。
現在、個人年金を運用中のみなさん。運用商品の選定は、基本方針を守るところから始めましょうね。

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。