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資金調達の新しいカタチ:クラウドファンディング

今日のネタは、クラウドファンディングの話。

このネタを取り上げた理由は、後を絶たない詐欺まがいの出資話し(オーナー制度等)に巻き込まれないよう、出資の難しさを体感していただくため。出資を勧めている訳ではありませんのであしからず。

クラウドファンディング(crowdfunding)とは、インターネットを介して一般人(crowd)から資金調達(funding)すること。従来の資金調達方法(株式・社債発行、銀行融資)に比べ、より多くの出資者からより少額単位で資金調達が可能であり、近年注目されています。

すでに多数のサービス運営サイト(後述リンク参照)があり、驚くほど多数のプロジェクト(出資を募る案件)があります。そしてここからが本題。是非、いくつかのプロジェクトの内容を読んでみてください。すると実感していただける事があるはずです。例えば、

  1. 予定利回りの高いプロジェクトはあるが、元本保証や高配当を約束するプロジェクトは無い事。
  2. 出資したいと思えるプロジェクトが意外に少ない事。

そうです。先ず、前者(1)を知れば、高配当を約束する出資話しがほとんど詐欺であることに気付くことができます。次に、後者(2)を知れば、プロジェクトが上手く行くかを見極めるのは大変難しい事に気付きます。ちなみに、銀行の専門家でさえその見極めは難しいので、銀行は「出資」はせず、担保を取って「融資」するのです。

老後資金の運用先に困っている皆さん。是非一度、クラウドファンディングの運営サイトをのぞいてみて、出資の難しさを体感しましょう。そして、応援したいプロジェクトを見つけたら、授業料だと思って「生活に影響しない範囲」で出資してみてはいかがでしょう。きっと「投資家の苦労」という貴重な体験ができますよ。

https://www.crowdport.jp/news/4026/

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。