今日のネタは、自動車の自動運転に関する法改正について。ポイントは、事故を起こした場合の責任の所在です。
日本政府は8日、車の自動運転の実用化に向けた2つの法律の改正案を閣議決定しました。今国会で成立すれば、来年(2020年)には一定の場所(高速道路の渋滞時などの条件付き)で車の自動運転が実現する見通しです。
改正を目指す関連法規は、道路交通法と道路運送車両法。つまり、運転の定義を改正して、自動運転中に運転以外の行為(スマホを見る等)を認めると共に、自動車の自動運転性能に「保安基準」を設けて規定以上の性能を求める(出荷時と車検時に確認する)ようです。いよいよ、SF映画で描かれた自動運転が、現実味を帯びてきました。
しかし、私たち運転者が肝に命じておかなければならないことは、「もしも自動運転中に事故を起こしたら、責任の所在は(今まで通り)運転者に課せられる可能性が高い」ということ。刑法と民法そして自動車保険に関わってくるので、改正は簡単ではありません。自動運転が実現し始めても、社会インフラが完全に整備されるまでは長い期間を要します。注意しましょう。