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危機管理 移動手段

新交通システムの落とし穴、運転再開にはしばらくかかるかも

今日の所感は、横浜で1日に発生した新交通システム「金沢シーサイドライン」の逆走事故について。

先ず、怪我をされた方々の回復をお祈りします。
未だ事故の原因が判明しておらず(6/3 18時現在)、運転再開には相当の期間を要するかもしれません。そう思う理由は、

  1. そもそも新交通システム(無人運転)は、有人運行よりも事故率が低くなるよう設計・施工されていること。今回の事故のような「終点駅での逆走」は、最も防がなければならない誤動作なので、当然に設計・施工に防止策が反映されています(設計の一般論)。
  2. そして、同システムの運行には、国土交通省の審査・認可が必要です。人の命を乗せて走る無人電車なので当然です。
  3. それでも今回、起きないはずの逆走事故が起きたので、原因究明は容易ではありません。原因がわからないと、再発防止策を打てないので、国土交通省は容易には運転再開許可は出さないでしょう。運転再開には当面、「乗務員を常時配置し、いつでも手動ブレーキをかけられる状態で運行すること」のような条件がつくと思います。

運営会社は既に、振替輸送・代行輸送を実施していますが、同等の輸送量・輸送速度は確保困難なので、利用者の皆さんは大変なご不便を感じていらっしゃると思います。安全に運行再開できるまでの間、どうかご辛抱いただきたいと思います。

https://www.seasideline.co.jp/pdf/19060223044745/横浜シーサイドラインの運休による振替輸送・代行輸送の実施について.pdf

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。