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プレゼン資料は事前確認を

今日のネタは、「プレゼン資料は事前確認を」という話。

無料講座のテキスト

昨日は某地方自治体が主催する無料法律講座を受講。内容は、今回の民法改正のうち「相続法の改正部分」を解説する講座。受講者は私よりご高齢とお見受けする住民の皆さん。講座開始前から熱気を感じました。講師を務める弁護士先生が登場し講座が始まったのですが、暫くして「事件」は起きました。
講師が、テキストに書かれた相続法改正部分の事例を上手に解説できず、途中からグダグダ状態に。それでなくてもご高齢で理解力が衰えた受講者の皆さん(失礼!)で、聴講席からはブツブツと私語が聞こえ始めました。講師は休憩時間中にネットで事実確認し、講座再開後に再度解説して事態収集を図りました。しかし今度は、我慢しきれなくなった一人の受講者が質問。講師も(よせばいいのに)それに答えてしまったものだから、他の受講者からも質問が相次ぎ、後半は講座スタイルを維持できなくなりました。終了予定時間をオーバーしても質疑応答が続き、一部の受講者は帰り始める始末。全く締まりのない講座になってしまいました。
その原因を考えてみると、次のことがポイントだと気づきました。

  1. テキスト内容の事前確認不足。(その他のページにもケアレスミスが散見され、事前に読んでいない可能性が疑われた。)
  2. 事務局が、進捗を妨げる行為を制止しなかった。(事務局は講座開始前、質疑応答は講座終了後にある旨を連絡していたが、それでも講座中に質疑があった場合は制止すべきだった。)

なお講座中、講座に無関係な館内放送が二度流れる不手際もあり、主催者側の段取り不足も感じました。私自身も講師や事務局を務める身。他者の不手際を笑うことなく、他山の石としたく存じます。

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。