今日のネタは、経団連が今春闘に向けた指針で発表した「日本型雇用システムの見直し」についての所感。
日本型雇用システムとは、「一括新卒採用、終身雇用、年功序列型賃金」のセットのこと。実はこれに「企業内組合」も実質的に加わると思うのですが、経団連がそれに言及する事はさすがにタブーです。いずれにせよ、必ずしも時代に合わないケースが増えているとして、見直しを明確に打ち出しました。
確かに、スマホやネットなど伸びている分野は、海外企業に支配され、日本企業が健闘している自動車分野も、自動運転技術など先進分野は海外技術が主。経営環境が激変し、もはや日本型雇用システムは有効には機能しているとは言えない状態です。加えて、春闘は連合(日本労働組合総連合会:日本における労働組合のナショナルセンター)が頑張る前に、日本政府が経団連に賃上げを要請する始末。日本型雇用システムを見直しは急務かもしれません。見直しにあたっては少なくとも、才能ある若者の足を引っ張らず、伸ばしてあげる仕組み仕掛けを採用して欲しいものです。それが日本企業が生き残るための数少ない道だと思います。
もっとも、そのシステムにどっぷり浸かって生きてきた私が言える立場ではありませんが(^^;;