今日のネタは、偽造のApple「電源アダプター、バッテリー」に関する注意喚起。
消費者庁は5月21日、リコール情報サイトに「偽造のApple「電源アダプター、バッテリー」に関する注意喚起情報を掲載しました。
これはアップル公式ページで4月27日に掲載された情報を消費者庁でも掲載したものです。製造者(Apple)の問題ではありませんが、消費生活用製品安全法(※1)に基づき掲載されたものと考えられます。
大人気のiPhone(Apple製スマホ)は、リチウムイオンバッテリーが内臓されています。バッテリーというのは消耗品(寿命が本体より短い)ですが、iPhoneのバッテリーは消費者が交換できない構造。交換作業はApple認定の技術者が純正バッテリーを使って行うことになっています。
ところが、世の中にはこの交換作業を安く請け負う闇業社(非認定業者)がいて、目先の支出節約のためこれを利用する消費者も一定数いるようです。消費者庁が注意喚起情報を掲載したということは、既にこの非純正修理によって重大事故(加熱や火災等)が発生していると推測されます。
リチウムバッテリーの危険性については、私のSNSでは何度も掲載していますが、何度でも申し上げます。リチウムバッテリーはエネルギー密度が高く、大変危険な部品です。製造者が安全に使えるよう設計製造をしているのです。しかし、非認定の作業者または非純正バッテリーを用いた修理では、安全が担保されません。また非純正の電源アダプターで充電する行為も同じく、安全を担保できません。「自己責任」というには、そのしっぺ返し(破裂や火災など)は割りに合わないほど危険です。バッテリーに関することは、「必要コスト」と考え、認定店で交換し、電源アダプターも純正品を使いましょう。
※1 消費生活用製品の製造又は輸入事業者は、重大な製品事故が発生したことを知ったときは10日以内に消費者庁に報告しなければならない。