今日のネタは、楽天モバイルに乗り換える前の要確認点。
第4の携帯電話事業者(MNO)である楽天モバイル。月額利用料の安さを前面に押し出したTVCMやネットCMを盛んに打っています。安さは魅力的ですが、現在の携帯電話事業者から楽天モバイルに乗り換える前に、確認しておきたいことがあります。それは「楽天電波エリアで通話&ネットができるか?」。楽天モバイルは自社電波エリア以外ではMVNO(KDDIの電波を利用)に切り替わるので、初期のソフトバンク携帯電波のように「つながらない!」トラブルは少ないと思われますが、KDDI電波を利用する際はデータ容量制限があり、結果的に速度制限が生まれるからです。
あなたが良く使うエリアが楽天電波なのか、KDDI電波なのかは、お手持ちのスマホで確認できます。例えばiPhone 6s (iOSバージョン13.6)の場合、設定アプリで、『モバイル通信 > ネットワーク選択 > 自動』を解除すると、受信可能なネットワークが表示されます。表示される番号はPLMN番号(Public Land Mobile Network Number=総務省から許可を受けて割り当てられた日本における公衆陸上移動体ネットワーク番号)で、このうち440-11が楽天モバイル、440-50〜76がKDDI※です。即ち、440-11が表示されていなければ、月のデータ通信容量に上限が生まれ、速度制限などがかかることがあります。(※KDDI電波のうち楽天モバイルが借りられるのがどれかは調査不足で不明ですが、KDDI電波は既にほぼ全国網羅されているので心配しなくても良いでしょう。)
これは一般論ですが、既存市場に新規参入するには「圧倒的な高性能」または「圧倒的な低価格」またはその両方で勝負するのが基本。楽天モバイルは後者を選択しており、前者(通話品質、ネット品質、対応スマホのラインナップ等)には優位点は見当たりません。特にiPhoneは動作保証外なので、iPhoneユーザーは自己責任で利用しなければなリマせん。それらを理解・納得したうえで賢く利用したいですね。