今日のネタは、パナソニックの持株会社体制に関する所感。
パナソニック株式会社は13日、取締役会において、再来年4月に持株会社制へ移行する事を決定したと発表しました。但し、同社の場合、株主総会による決議だけでなく、関係官庁の許認可が必要になるので、現時点では条件付き発表とのこと。
この決定の目的は、低収益体質からの脱却。同社は約100年の経営努力の結果、優良な顧客に恵まれましたが、それに甘えて近年は外部環境の変化に対応し切れず、低収益体質に甘んじています。「優秀な人材」と「潤沢な資金」がありながら経営成果を出せないのは、経営問題に他なりません。携帯キャリア参入(現ソフトバンク)や電気自動車開発(現テスラ)も、同社なら出来たはずです。今回の経営判断によって、意思決定の迅速化や、事業競争力の強化が進む事を期待します。同社が楽土の建設に寄与するにはまだ150年を要するはず。ここで終わってよい企業ではありません。