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固定レイアウトのKindle本にご注意

今日のネタは、固定レイアウトのkindle本に関する注意喚起。

固定レイアウトの例(特定の書籍を批判するものではありません。著作権対策のため画像を一部加工しています)

私の読書手段はもっぱらkindle(amazonの電子書籍端末)ですが、最近は固定レイアウトと称する「文字の拡大縮小表示機能を利用できない」kindle本が目立ってきました。
この傾向はノウハウ本(図解イラストやグラフ等が多い)に多いようです。文字とイラスト等を分かりやすく配置した製本版を、そのまま電子書籍化するからだと思われます。kindleの文字拡大縮小表示機能を許可すると、文字と図解イラストの位置関係がずれてしまい、かえって分かりにくい電子書籍になってしまうからでしょう。
まあ安易な電子出版手法ですが、kindleでの出版は費用がほとんどかからないので、事業者側の気持ちも理解はできます。大切なのは、消費者側がこのことをしっかり理解してkindle本を購入することです。kindle本の販売画面には、下記のような注意書きがあるので、必ず確認しましょう。

  • この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 〈電子書籍版に関する注意事項〉
    本書は固定レイアウト型の電子書籍です。リフロー型と異なりビューア機能が制限されるほか、端末によって見え方が異なりますので、ご購入前にお使いの端末にて「無料サンプル」をお試しください。

また、kindle本の販売画面には、無料サンプルが提供されていることがあります。それをダウンロードして確認すれば、読みやすさ(読みにくさ)を確認できます。電子書籍は長所も短所もあります。しっかり確認し、賢く利用したいですね。

 

 

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。