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消費生活問題

信用ある立場の人が騙したら、フツーの人は騙されます

今日のネタは、長崎県・長崎住吉郵便局元局長による現金詐取に関する所感。

日本郵便とゆうちょ銀行が4/6に発表した内容によると、2019年3月に長崎住吉郵便局を退職した元局長が、複数の住民から架空の貯金を装って多額の現金を詐取していたことが発覚。すでに警察に相談中で告発予定とのこと。別のメディア報道(時事通信社)によると、24年以上にわたり50人から10億円を超える詐取を行っていたそうです。

地方の郵便局職員と言えば、地元住民からの信頼が厚い職業。その人がはじめから騙すつもりで、しかも郵便局の施設内で詐欺行為を行なったら、フツーの人は簡単に騙されてしまうでしょう。被害者の皆さんは本当にお気の毒です。幸いなことに今回の件は、組織として実損額が補償されるようですが、こんなラッキーが毎度続く訳ではありません。

企業にとって「信用」は重要な資源であり、消費者も事業者と取引する際の大きな拠り所です。しかしそれを盲信することなく「あれ?何かおかしいな?」と疑問や関心をもつよう心がけましょう。

https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2021/00_honsha/0406_01_01.pdf