「ほんとうの憲法:戦後日本憲法学批判」を読了しました。
「ほんとうの…」とは、憲法学で通説とされている解釈に対する著者の異論反論という比喩表現。日本国憲法は、国家と国民がやるべきこと、やってはならないことを定めた決まり(最高法規)ですが、わずか103条しかなく概念的表記が散見されます。そのため、憲法解釈をめぐって様々な異論・訴訟が起きています。「自衛隊は違憲」などはその典型例。本書では、著者の解釈とその論拠を、私たち一般人(憲法学者でない人)にも分かりやすく解説しています。憲法改正議論が盛んになり、参議院選挙も近いこの時期、オススメの一冊です。