東京・新宿の交差点で5月30日、電動アシスト自転車のバッテリーが炎上・爆発した事故。非正規品バッテリーが出火原因かも。
消費者庁の「消費生活用製品の重大製品事故に係る公表」リストにはまだ載っていないので詳細不明ですが、一部報道機関によると、所有者の女性(30代)は、「バッテリーは純正品ではなく、通販で買った中国製品。注意書きには“不具合による出火の可能性もある”と書いてあった。」とのこと。
そんな商品を売っている海外メーカーと、それを承知で使用するこの消費者には呆れるばかりです。この消費者が個人賠償責任保険に加入していることを祈ります。
私のブログでは何度も書いていますが、バッタもん(非純正品)のバッテリーの購入・使用はやめましょう。バッテリーはその小さな容器の中に、大量の電気エネルギーを蓄積できるハイテク製品。そのため、何らかの不具合で電極がショートすると、電気エネルギーが瞬時に出力され、発火することがあります。そうならないよう本体メーカーは多重に安全設計するのですが、自社の管理下にない「非正規バッテリー」は、当然に保証ならび補償の対象外です。仮に、非正規バッテリーが発火して、誰かに損害を与えた場合、バッテリー製造元がわからなかったりすると、製造物責任法(PL法)が適用されず、持ち主自身が損害賠償請求されるリスクがあります。くれぐれもご注意を。