高騰を続ける金相場。遂に1万円を超えました。
有事に強い「金」は、金融市場の不安定、ロシアのウクライナ侵攻等に影響され、取引価格の上昇が続いていますが、日本国内では近年の円安の影響も加算。指標と言われる田中貴金属(貴金属大手)の金小売価格は8月29日、ついに1グラムあたり10,001円(税込)と初の1万円を超えました。
今の「金」は「買い」でしょうか? ファイナンシャルプランナーとしての私の見解は「もはや素人が手を出せる状況ではありません」です。金地金の売買では、1個当たりの別途手数料がかからない最小単位は500gなので、仮に今から別途手数料かけずに購入するなら500万円単位の資金が必要になります。しかし今後も値上がるかは誰にも判りません。投資金額が大きいと、値上がれば大きな利益が出ますが、値下がりすれば大きな損失を被ります。さらに注意が必要なのは、金売却利益は総合課税なので、あまり利益が出過ぎると、分離課税(20%)以上の税率がかかる心配もあります。
そもそも資産形成の原則は長期・分散投資。長期視点で投資し、リスクを分散することをオススメします。