一部報道機関によると、トヨタは販売・出荷停止中のライズHEVについて、顧客からの注文を取消す方針とのこと。
ダイハツ工業の輸出車で衝突試験不正行為が今年4月に判明しその調査の過程でダイハツ・ロッキーHEVおよびOEMであるトヨタ・ライズHEVも衝突試験に不正行為があったことが5月に判明し、両車両は販売・出荷停止になっています。しかし、出荷の目処が立たないことから、トヨタは顧客からの注文を取消すとのこと。
ここからは私見ですが、親会社トヨタの調査によって、子会社ダイハツ内で企業ガバナンスがうまく機能しておらず、製品品質確保の暫定対策(当初問題の解決)だけでなく恒久対策(同様事案の再発防止)の目処が立たないのだと推察します。また同車種は爆売れしてきたこともあり、出荷済み車両(ダイハツ22,329台、トヨタ56,111台)にも何らかの対策が必要なのかもしれません。
それでもトヨタが立派なのは、安易な販売・出荷再開を行わないこと。同社の企業哲学「トヨタフィロソフィー」が実践されているようです。まあまだ一部報道情報だけなので、トヨタからこの件が正式公表されたら、拍手を送りたいと思います。