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千葉県で特定有機フッ素化合物問題が拡大

千葉県で特定有機フッ素化合物問題が拡大しています。今度は鎌ケ谷市でも地下水から暫定目標値を大きく上回る濃度で検出されました。

発端は柏市の金山落(雑排水を流す溝、護岸工事されていない) で暫定目標値を大幅に超えるPFOS・PFOAが検出されたこと。これを受けて、隣の白井市や鎌ヶ谷市も調査した結果です。
PFAS(有機フッ素化合物)は安定した特性を示す人工材料で数千種類が開発され、様々な工業製品に使用されてきましたが、PFASのうちPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)及びPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は人体有害性が指摘され、製造・使用・輸出入が禁止されました。しかし安定特性が逆に災いし、地中に漏れたり廃棄しても半永久的に残留するので、それらが地下水や川に染み出して水道水に混入していると考えられています。政府・自治体は現在、これらを特定有機フッ素化合物として区別し、水道水への混入具合を暫定目標値を設けて注視しています。
人間は、発明した化学製品で豊な暮らしを手に入れてきましたが、その一部が人間に反撃してくるとは何とも皮肉な話です。水道水への暫定目標値超えが続くようなら、その地域全体が住みにくい場所になってしまいます。将来はどこにも逃げ場がなくなるような事態にならないよう祈るしかありません。

https://www.city.kamagaya.chiba.jp/kurashi-tetsuzuki/kankyo/PFOS-PFOA/pfas-sokutei.html

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。