日経マネー誌(日経BP社)の「迷わない」シリーズの新刊「日経マネーと正直FPが教える 一生迷わないお金の選択」が出版されました。
内容はKindleでサンプルを読んだ程度なので感想は控えますが、興味深いのは著者のひとりである独立系FP *1 の菱田雅生氏が「正直FP」を自称していること。
本のタイトルや著者名は購入要素として重要ですし、自分で「正直FP」って言っちゃうのは、(もちろんご本人がそう自称しているので否定しませんが、)そもそもFPは顧客に対して正直でなければならないものの、現実には企業系FP *2 は独立系FPに比べて、「顧客第一」と「企業利益優先」の板挟みにあいやすいという構造的問題点を指摘した表現なのだと受け取りました(個人の感想)。
企業系FPが不正直とは決めつけられませんし、独立系FPであっても著書の内容が低レベルな人もいるでしょう。私の場合は、本のタイトルだけで購入せず、電子書籍ならサンプルを読んでみてから購入するかどうか判断しています。皆さんはどうしていますか?
- *1 独立系FP:顧客からの相談料やコンサルタント料など、この資格の本来あるべき姿で収入を得ているファイナンシャルプランナー。日本では独立系FPの数は極めて少ないと言われている。
- *2 企業系FP:企業から給料をもらっているFP。金融商品や保険商品を販売担当する従業員は、FP資格を保有することが業務上有利と言われている。