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円高傾向が加速

円高傾向が加速中です。海外金融資産の狼狽売りにはご注意ください。

米国再大統領の「手段を選ばぬ行政改革」は凄まじく、輸入額上位国には関税を課し、武器支援していた国には見返りを求め、為替が不利な国(日本を含む)に対しても何とかするよう恫喝する始末。そして絵に描いたような朝令暮改が続いています。一連の状況を受けて米国株式市場や日本株式市場も乱高下。為替レートは急激な円高に振れ始めました。

トランプ氏がドル安に誘導しようとするのは、当選が決まった時点で見えていたので、今さら驚く必要はありません。そうは言っても、米株式主体の投資信託等、為替の影響を受けやすい金融資産をお持ちの方はご心配でしょう。円ドル為替レートは過去、1995年や2011年前後には80円前後まで円高が進んだことがあります。仮に今回も同程度まで円高が進んだ場合、当該資産の評価額は先月に比べて約半分になってしまう計算。でも4年後には現状の為替レートに戻るかもしれません。将来のことは誰にもわからないので、投資は長期・分散・積立が基本なのです。最も後悔するのは狼狽売りです。落ち着いて長期視点で状況を注視・判断しましょう。

 

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。