キャンピングカー製造販売のケイワークスが破産。前払金の回収は難しいと思います。
東海テレビなどの報道によれば、キャンピングカー製造販売のケイワークス(愛知県豊橋市下地町、黒田功社長)が3月3日、東京地裁に自己破産を申請しました。負債額は17億円超とのこと。
空前のキャンプブームに乗って急成長した同社でしたが、工場増築や展示場解説などの積極的な事業拡大で負債が膨らみ、加えてベース車両(ハイエース)がモデルチェンジ直前で仕入れが滞るようになり、回転資金がショートしたようです。
お気の毒なのは、同社製キャンピングカーの注文代金を前払いしていた消費者。同社は注文受付時、全額前金(1,100万円)を要求した例もあるとのこと。前払金の回収は難しいと思います。
これからキャンピングカーを購入検討される方は、過剰な前払金を要求するキャンピングカー製造販売業者にご注意ください。実はキャンピングカー製造販売は難しいビジネス。ベース車両を仕入れて改造するのに数ヶ月〜数年を要し、売上金を回収する前に仕入代金支払い時期が来ます。事業者は回転資金を確保するため、多額の前払金を要求しがちになる構造的問題があるのです。
国民生活センターの資料に、事業者の倒産に巻き込まれた場合の対応等をまとめたものがあったので、文末にリンクしておきます。くれぐれもご注意ください。