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調布市住宅街の陥没事故。難しい問題です。

東京都調布市東つつじケ丘の、東京外環道路トンネル工事現場の真上の住宅地で発生した陥没事故。新たな空洞が見つかるなど混迷を深めています。

お気の毒なのはそこにお住まいの皆さんです。陥没の原因は調査中(NEXCO東日本)ですが、大深度地下使用法により今回のトンネル工事は、土地所有者の権利の対象外。当該法は地上への影響がないことが前提の法律なので、仮にこの工事が原因だとしても、その結論に至るには相当な期間を要すると思われます。NEXCO東日本には、対象住民から申し出があれば、地上の不動産を買い取るなどの柔軟な対応をお願いしたいところです。(でもそれをやったら、トンネルの上に住む全住民が買取要請して、トンネルを掘る意味がなくなってしまうかも。)

仮に私がその地の住民で、家の前が陥没したらどうするか?自分の身に置き換えて考えてみました。多分次の行動に出ます。

  1. 先ずは、住居を放棄し、実家に引っ越します。(※ 再陥没の危険性を否定できないので、生命の安全確保が最優先と考えました。しかし、通勤や家計の事情でこの選択が困難な方もいらっしゃるでしょう。)
  2. 次に、法律の専門家に相談します。手始めに、地元自治体が開催している「無料法律相談」に相談します。(※ 自治体によって開催していないかも。)
  3. そして、不動産(土地・家屋)価値の減損に対する損害賠償請求と、引っ越しに伴う精神的慰謝料を分けて争います。

しかし、不動産評価減でローン残債が残り、売るに売れない状況の可能性もあります。やはり法律の専門家に相談しながら対策を練るのが大切だと思います。

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。