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親の家をどうするか(3):賃貸収支が合うか検討する

今日のネタも引き続き「親の家をどうするか」です(第3回)。

空き家を維持希望で、賃貸需要がある地域ならば、貸家として出せるかを検討します。
この際に大切なのは、「賃貸経営を行う覚悟」です。賃貸経営には様々なリスク・トラブルが伴います。例えば、空室、家賃滞納、家賃下落、自然災害、建物老朽化、設備故障、入居者トラブル、退去トラブル等です。覚悟を伴わずに賃貸経営に手を出すと、こうしたトラブルで心が折れてしまいかねません。なおこれらをリスクヘッジする手法もありますが、その分の運営経費が増えます。
さて本題。賃貸に出せるかの判断基準は、実質利回りが10%以上見込めかとします(私見)。その基本計算式は、

(家賃収入-運営経費)÷(物件購入価格+物件購入経費)×100

これを複数年に渡り試算します。各計算項目は変動要素が大きいので、賃貸ポータルサイト等で空き家周辺の需要有無、空室状況、家賃相場等を調べます。計算上は十分な利回りであっても、入居希望者がなかなか現れないこともあります。空室状況が1年以上も続くようなら、賃貸経営は諦めて、別の選択肢に変更検討しましょう。(次回に続く)

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。