今日のネタは、回転寿司店に関する消費生活アドバイザー視点での問題点について。
大手回転寿司スシローの店舗を訪れた客が、悪質な悪戯を行った動画(醤油さしの注ぎ口や未使用の湯呑みを舐めまわしてから元の場所に戻す、流れている寿司に唾をつける)がSNSで拡散され大問題になっています。明確な犯罪行為なので犯人についてはコメントしません。
重大な問題点は、被害を被るのは店だけでなく、全ての来店客(消費者)であるということ。回転寿司店の近年の寿司供給方式は、客の性善説を前提に設計されているので、根本的な対策は容易ではありません。39年前に起きたグリコ・森永事件と同じ種類の問題点なのです。
それが証拠に同社は、特定された犯人の謝罪を受け入れず、警察に提出した被害届を取り消さず、刑事・民事両面で対抗していく方向(現時点)。模倣犯を出さないためだと思いますが、それだけこの問題が深刻であることを物語っています。
私たち消費者の最善防衛策は、(グリコ・森永事件当時と同じで、)回転寿司店に安心できる仕組み仕掛けが施されるまで、店内利用を控えることです。なお、テイクアウトなら従来の安全性は確保されている可能性あります。