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危機管理 消費生活問題

食品類の安全対策包装

包装フィルムがなく、キャップが無防備な状態で売られている商品例(写真はイメージです)

今日のネタは、食品類の安全対策包装の話。

私たちが購入する食品類は、安全に入手できるよう様々な対策がされていて、主にフードデフェンス(食品工場内での異物混入防止対策)と安全対策包装(流通過程でのイタズラ対策等)があります。

このうち後者は、グリコ・森永事件等を受けて取組強化され、現在スーパーマーケットなどの店頭に並ぶ食品類には、シュリンク包装や安全シール(シールを剥がすと剥がすと「開封済」等の文字が浮かび上がる)、セキュリティテープ(剥がす行為で簡単に切れてしまい元に戻せない)等の日常的に見かけるようになりました。

しかし最近は、回転寿司店で醤油瓶を舐めまわす等の動画が拡散。こうした常軌を逸した行動をする人も来店者に含まれるので、食品メーカーや店舗は対策を強化しなければなりません。

そんななか、私が以前より気になっているのが「包装フィルムがない商品」。例えば缶ビールやポン酢の瓶などです。いずれも一度キャップを開ければ元に戻せないので、食品安全は確保できますが、前述のように「キャップを舐め回す行為」を防ぐことはできません。私は以前から、こうした商品を購入した際は、帰宅後缶や瓶を食器洗い洗剤で洗ってから保管、使用しています。こんな事をしているのは私だけ?従来は安全と判断した包装形式も、社会の乱れが進むのに伴い、対応を見直し(強化)してほしいと願っています。その分コストアップになるでしょうが、社会の変化に対応する必要コストです。ご検討のほどよろしくお願いします。

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。