自動車保険不正請求で問題になっている中古車販売大手「ビッグモーター」が昨日(7/25)記者会見し、社長と副社長の創業者親子が今日(7/26)付で退任する旨を発表しました。
その今日は、国土交通省のヒアリング予定日。要は敵前逃亡と同じで、組織的な犯罪行為を暗に認めたのと同じです。顧客から預かったクルマの破損箇所を故意に広げ、車両保険や任意保険の保険金を水増し請求するという手口は、クルマが修理されてしまうので発覚しにくく、実に巧妙な犯罪です。しかし「発覚しにくい」と「発覚しない」とは違います。損保会社側もグルになっていた可能性もあり、今後の調査・捜査で明らかになっていく事でしょう。
ワンマン社長企業は一般的に、経営判断が早い等の強みがある反面、従業員が精神的圧力に屈して犯罪行為に手を染めやすくなる問題があります。かつて郵政民営化した際、かんぽ生命の強烈な目標要求に耐えかねて、少なくない数の現場職員が不正契約を繰り返した問題と根っこは同じです。人は追い詰められれば自分さえ裏切ります。
私たち消費者はもっと怒りましょう。怒ると言っても某国国民のように暴動を起こすのではありません。中古車の購入・売却・修理を検討する際、同社との取引は除外しましょう。例え最も有利な条件(最高値)を提示されてもです。社会(消費者)に背を向けた会社を許してはなりません。それが結局は私たち消費者を守ることに繋がりますので。