ぶらり関東編(371)は、麻布永坂 更科本店。東京都港区麻布十番の周辺に集中する更科蕎麦屋のなかの一軒です。
更科蕎麦とは、蕎麦の実の中心部(胚乳)のみで作った高級蕎麦のこと。実の甘皮を使わないので、蕎麦の香りは薄いものの、色が白くて上品、蕎麦の甘みが引き立つのが特徴です。麻布十番の周辺には、その更科屋号を持つ蕎麦屋が3軒あります。総本家更科堀井、麻布永坂 更科本店、総本家永坂更科布屋太兵衛。かつては屋号の使用権を巡って裁判になったので、蕎麦通でなくてもご存知でしょう。今回訪れた店も、「永坂」と「更科」の間にスペースまたは改行が入っているもその争いの結果。時は流れて現在、各店とも味で勝負しています。
今回、私が注文したのは昼限定の「そば膳」。蕎麦は温いものを選びましたが、つゆの味付けが上品で、蕎麦に良く合います。これなら東京観光に来た友人たちにススメても喜んでもらえそうです。(訪問日2/6)