日銀は7月31日、政策金利引上げを決定しました。
具体的には、無担保コールレート(オーバーナイト物、政策金利に位置づける短期金利)の誘導目標を、現状の0~0.1%程度から0.25%程度に引き上げるというもの。
日銀の主な役割は「①お札の発行、②物価の安定、③金融システムの安定」で、今回の目的は主に②。近年の物価上昇の主要因である円安の対策として政策金利を上げた形ですが、これは国内景気を冷やしかねない「諸刃の剣」であり、為替操作の禁じ手であるとも言われています。
発表直後の為替相場は、期待とおりに円高傾向に拍車がかかりました。しかし一方で、金融機関の貸出金利も上がる方向にあり、今後の景気減退が心配です。また気になる住宅ローン(変動金利)ですが、金利見直し時期は4月と10月。利用中の方は返済金利が0.25ポイント上昇すると仮定して、毎月返済額の変化を確認しておきましょう。