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ファイナンス 危機管理

三菱UFJ銀行行員が貸金庫から顧客資産を搾取

信用・信頼が命の銀行でまたあってはならない事件が起きてしまいました。三菱UFJ銀行は22日、行員が貸金庫から顧客の資産を窃取する事件が発生したとして速報を公表しました。

詳細は継続調査中ですが、犯人(既に懲戒解雇、公表資料では元行員となっている)は貸金庫の管理責任者で、練馬支店と玉川支店で4年半にわたり、顧客の金庫を無断開扉し資産を窃取していたとのこと。被害全体は不明で、現時点で判っているだけで約60人、時価10数億円に上るとのこと。

三菱UFJ銀行は今後、再発防止、被害把握&補償に動くそうです。つまり今後、すべての貸金庫契約者に連絡があり、預けた品の確認をお願いされるはず。でも被害全容把握は困難を極めるでしょう。例えば裏金などを貸金庫に隠していた人は盗まれた事を絶対に認めないでしょうし、暗号通貨のパスワードを記した紙が搾取されたらもう現金化できません。今後の後始末は想像を絶する作業になるでしょう。

品行方正な契約者の皆さんは、まずは貸金庫に預けた資産が無くなっていないかを確認しましょう。週明け(今日)は契約者が押し寄せているかもしれませんが。

https://www.bk.mufg.jp/news/news2024/pdf/news1122.pdf

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。