ぶらり関東編(516)は、総本家更科堀井。東京都港区元麻布3丁目にある、蕎麦店です。
日本蕎麦の三大系統である「更科・藪・砂場」のうち、「更科」はこの店がルーツだと言われています(諸説あります)。実はここ麻布十番界隈には「更科」を名乗る店が3軒あり、かつて商標を巡って裁判になった歴史を持ちます。今は各店が味で勝負しています。
更科蕎麦とは、蕎麦の実の中心部(胚芽)だけを蕎麦粉にして打った蕎麦のこと。色が白く、食感が餅々しており、上品な香りが特長です。この店に来たのですから、家族は当然に更科そばを注文しましたが、私はあえて鴨せいろを注文。だし玉子焼きと冷酒で蕎麦を待ちます。ほろ酔い気分で食べる蕎麦は、これがまた美味いこと美味いこと。「バカウマ(江戸弁)」とはこのことです。
訪問した日はお年賀(お土産)付き。中身はやげん堀(浅草)の七味唐辛子。一流の蕎麦屋は、お土産まで一流品でした。(訪問日1/5)