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消費生活問題

美味い儲け話なんてありません

やはり詐欺だったのでしょうか。警視庁は2/6、通販会社「ケフィア事業振興会」に対して、出資法違反の疑いで家宅捜索に入りました。

同社は、いわゆる「オーナー制度」を採用し、干し柿・メープルシロップ・ヨーグルト等の加工食品のオーナーになれば半年で約10%の配当があるとして、広く出資者を募集。一昨年度は約1,000億円を集めながら、約1,000億円の負債を抱えて破産してしまいました。
報道等によれば、被害者(オーナー)は数万人にのぼる模様。すでに被害対策弁護団が結成されていますが、出資したお金は残念ながらほとんど戻らないでしょう。
被害に遭われた方には本当にお気の毒です。そこで、これから被害に遭うかもしれない方々に申し上げます。はじめから高配当を約束して出資を募るやり方は、ほぼ間違いなく詐欺です!そんな美味い話がある訳がありません。百歩譲って、そんな新規事業があると仮定しても、一般人である貴方にその出資を求めるはずがありません。数万人の一般人に説明するよりも、少数の銀行や資産家に融資相談した方が効率が良いからです。それなのに一般人から募集する真の理由は、騙されて出資する人が一定数存在するからなのです。
甘い儲け話にはくれぐれもご注意を。騙されたお金は、残念ながらほとんど戻ってこないのが実情です。

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。