今日のネタは、個人賠償責任保険について。
私たちが普通に生活していても、過失で相手に多大な損害を与えてしまうことがあります。そんなとき、あなた(加害者)が被害者から請求されるのが損害賠償。民法条文に明記されている正当な法律行為ですが、場合によっては、大変な高額になることがあります。そんなとき、被害者への賠償を行いつつ、かつ、自身の財産を守ってくれるのが個人賠償責任保険です。保険料(掛け金)は月額数百円程度で、保険金額は1億円程度をカバーできます。損賠保険の特約で加入する商品が多いですが、自己防衛のため加入する事をオススメします。
例えば、高額な個人賠償の事例として有名なのは、2008年9月に神戸で起きた自転車事故。ある児童(小学5年生、当時)が自転車で暗い坂道を下った際、道を歩いていた女性(62歳、当時)と正面衝突。女性は転倒時に頭を強打し脳挫傷の重傷。意識不明状態が続き、四肢拘縮の後遺障害が残りました。被害者側が起こした損賠賠償訴訟(民事訴訟)で神戸地裁下した判決は、「自転車事故の加害者に9500万円の賠償責任命令」。一命をとりとめたため、介護費用相当が加算されこうした高額判決になりました。しかも加害者が未成年のため、支払い義務は母親に課せられました。
忘れてはならないのは被害者の立場。障害が残り、これから一生涯介護が必要になるので、このくらいの損害賠償請求は、被害者側からすれば当然とも言えます。被害者の家族から言わせればこれでも足りないと思っていらっしゃるかもしれません。
実はその後も、似たような自転車事故が続いています。故意ではなくても加害者になってしまった以上、被害者の救済と損賠賠償は避けて通れません。でも、この保険に加入しておけば、あなたの家や財産は守ることができ、あなたの家族が路頭に迷うことはありません。その安心料が月に数百円。未加入の方はぜひ一度、保険の見直しを。(下記は参考リンク)
https://sports-insurance.net/bicycle-osusume.html