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賃貸物件選びは焦らずに

今日のネタは、賃貸物件選びの際の注意点。

民放TVをご覧の皆さんは、先週頃から急増している不動産仲介会社のCMにお気づきでしょう。卒業・入学シーズンが始まり、賃貸住宅仲介がメインの会社はこれからが掻き入れ時です。

この時期、賃借人(借り手)の物件選びのポイントは、「焦らない」こと。具体的には、

  1. こだわり条件を明確化:妥協できないものを明らかにし、優先順位をつけましょう。理想の物件なんて出会えるはずがないので、どこかで妥協が必要になります。優先順位が明確になっていないと、物件選びが難しくなります。
  2. 営業担当にそそのかされない:「急がないと良い物件がなくなる」ことはありません。人気物件は短期間で次の入居者が決まる傾向があるのは確かですが、物件は次から次に出てきます。要はタイミングなので、仲介会社の営業担当者のトークに乗らされて安易に契約するような展開は避けましょう。
  3. 賃貸借契約書、特に原状回復規定は、全文読んで納得してから契約する:貸物件を退去する際の原状回復内容を、本来は賃貸人(大家)負担の部分まで賃借人(店子)に押し付ける内容になっていることがあります。物件選びを始める前に、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン 」を一読し、後々のトラブルに巻き込まれないようにしましょう。

賃貸物件は、生活の拠点になる大切な場所。思った通りの新生活がスタートできるよう願っています。

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。