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注意:もらい火は出火元の火災保険で保障されません

今日のネタは「もらい火の際の火災保険」。

築地場外市場で今月3日に発生した火事は、木造密集地の店舗7棟を全焼する事態となりました。報道によると出火原因は、ラーメン店のコンロの熱が近くの壁を伝わって発火する「伝導加熱」というあまり聞かない現象らしいとのこと(*1)。原因はどうあれ、焼失した家屋や家財の復旧には、自身が火災保険に加入していることが不可欠です。

なぜなら、もらい火の際、出火元の家の火災保険では、自身の家は保障されないからです。「失火責任法」という法律により、隣近所の家に延焼したとしても、出火元の家に重大な過失がない限り、失火元の家主はその責任を負わなくて良いことになっています。てゆーか、火事が大規模の場合、現実問題として延焼先まで損害賠償するのは難しいですよね。つまり、自分自身がどんなに気をつけていても、隣家からのもらい火で焼けてしまうことがあり得るので、火災保険は必ず入っておくことが重要です。

次に、火災保険には焼け太りはないということ。先程の築地場外の出火原因を例にすると、伝導加熱が「失火」でなく「重過失」と仮に判定されると、もらい火を受けた人は、出火元の人に対して損害賠償を請求できます。しかし、自身が加入する火災保険の支払額がその分相殺され、合計額が増えることはないのです。損害保険は損害を受けた分を金銭で補填する保険商品だからです。

いずれにしても火災保険は、いざという時に助かる商品。必要額に過不足なく加入しておきましょう。

*1 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170805/k10011088211000.html

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ぶらり関東編(298):大塚駅&大塚駅前停留場(東京都)

ぶらり途中下車の旅〜関東編(298)は、大塚駅&大塚駅前停留場。東京都豊島区にあるJR山手線の駅、ならびに東京さくらトラム(旧名:都電荒川線)の停留場です。

大塚駅前は昭和20年の空襲で焼け野原になり、その後バラックが建って、戦後の雰囲気を色濃く残した街並みが昭和40年代後半頃まで残っていました。その後再開発が徐々に進んで、南口にはアトレヴィ大塚が2013年に開業。駅前は少し綺麗になりましたが、少し路地に入ればまだまだ昭和の雰囲気は健在です。(但し、男性専科の店が多いので、女性は散策しない方が無難です。)

住宅相場は高め。山手線の駅という交通便利な場所なので仕方ありません。

 

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貯蓄と投資の違い

今日のネタは「貯蓄と投資の違い」。

将来に備えた資産作りには「貯蓄と投資」という二つの手法があります。金融商品には「安全性・流動性・収益性」の大きな三要素で構成されていますが、すべての要素を高いレベルで満たす金融商品は存在しません。よって、目的に応じた商品を選択するか、組み合わせてリスクを分散する事が大切です。

先ず「貯蓄」とは、お金を貯める事です。つまり、安全性が高い商品を選び、将来必要な額を貯めるために行う行為です。例えば、最も安全性が高い商品の一つは、銀行の定期預金です。日本国内に本店のある銀行・信託銀行・信用金庫などの普通預金や定期預金なら、預金保険制度により元本1,000万円とその利息が保護されます。ただし、安全性と引き換えに収益性は低く(現在は利息が限りなく0%に近く)、お金が自然に増える事は期待薄です。

一方「投資」とは、株式や債券などに資本を提供することで、資産を殖やそうとする事を言います。収益性が高くなるほど、流動性・安全性が低下します。ちなみに、短期的な値差で利益を出そうとする行為を「投機」と言い、「投資」とは異なる行為。しかし、資金の提供先が同じであることもあり、投資と投機の境界線が不明確になることがあるので注意が必要です。

ちなみに、「投資」のつもりでも、元本がすべて返ってこない事もあります。最近の具体例で言えば、2010年の日本航空(JAL)経営破綻(会社更生法適用申請)です。当時のJAL株は紙くずになり、JAL社債の弁済率は12.5%(銀行は全額債券放棄、個人投資家は全額回収)でした。JALが経営危機に瀕しているのに、当時の民主党政権下での「JALは潰さない」発言を鵜呑みにして、JAL株や同社債権を買った方は、後から振り返ってみれば「投資」ではなく「投機」に走ったと言えます。(後から言うのは簡単ですが…)

よって、「投資」する時はその投資先を分散して、リターンとリスクを平準化するのが定石です。具体的には、確定拠出年金制度を有するお会社に勤務されている方の場合、その確定拠出年金の運用先には「投資信託」商品があるはずです。確定拠出年金の投資先については一般的に、若いうちはハイリスクハイリターン商品で積極運用し、定年まで残り数年になったら(老後資金を確定させるため)元本保証保証商品に切り替えるのが定石です。貯蓄と投資の違いを理解し、リターンとリスクのバランスをとってを商品を選びましょう。

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街歩き・旅・温泉

ぶらり関東編(297):早稲田停留場(東京都)

ぶらり途中下車の旅〜関東編(297)は、早稲田停留場。東京都新宿区にある、東京さくらトラム(旧名:都電荒川線)の終点です。

停留場は道路(新目白通り)の真ん中にあります。都内は昭和中期まで都電(路面電車)が網の目のように走っていて、道路の真ん中にある停留場は見慣れた風景でしたが、今やこの荒川線だけになってしまいました。
近くには早稲田大学があり、その周辺にコンビニや食堂が多くあります。ここは学生の街。大通りの両側は中層ビルですが、路地に一歩はいれば昭和の雰囲気が色濃く残っています。
住宅相場はやや高めです。早稲田大学の学生さん以外は、ピンポイントでこの地を選んで住む必要はないかもしれません。(訪問日8/2)

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家・家具・家電・衣服 消費生活問題

品切れの際の望ましい顧客対応

今日のネタは「品切れの際の望ましい顧客対応」。

我が家のディスポーザーは順調に動いているものの、設置から11年が経過。ディスポーザーの寿命は7年から10年が目安とのこと。しかも当該製造メーカーも撤退して修理ができないこともあり、故障する前に交換することにしました。

マンション出入りのサービス会社が先日(7/22)行った展示会で交換を依頼。後日日程調整の電話連絡があるとの事だったのに、先方からは1週間経っても何の連絡もなし。そこでこちらから電話連絡したら、平謝りで「本日中に回答させます(実際の施工は協力会社が実施)。」との事。ところが、その後も電話連絡なし。昨日(8/4)、再度問い合わせしたら、再度平謝りで、すぐに連絡させるとの回答。その数分後、協力会社から電話があり、『ディスポーザーのメーカーに在庫が無くて、工事日程を調整するのは9月以降になりそう旨』とのこと。

そうです。協力会社(いわゆる下請会社)としては、「在庫がない」というその一言を元請会社にも顧客にも言い出せなかったようです。受注した元請け会社もその事を把握していなかったようなので、私からは「他の発注客にも連絡して差し上げると、御社に対する印象が良くなりますよ」と余計なアドバイスをしてしまいました。

ビジネスの世界では、トラブルが発生したら、可及的速やかに関係者に報連相し、お客様にお知らせすることが大切ですが、このお会社の場合は取り組みが発展途上だったようです。

そう言えば、某電機メーカーが昨年3月、生産設備トラブルで洗濯機の出荷が遅延している旨を迅速に告知したことがあります。引越・新学期シーズンで製造メーカーとしては機会損失ですが、それよりもお客様(市場)に迷惑をかけないよう、いち早く告知したことに責任感と誠実さを感じました。

今回の件で私は消費者側の立場でしたが、仮に供給者側の立場になってこうしたトラブルに見舞われたら、顧客第一の行動が取れるよう心がけたいと思います。

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ぶらり関東編(296):面影橋停留場(東京都)

ぶらり途中下車の旅〜関東編(296)は、面影橋停留場。東京都新宿区にある東京さくらトラム(旧名:都電荒川線)の停留場です。名前の由来は、停留場前を流れる神田川に架かる面影橋。

面影橋と言えば私の世代は、及川恒平さん「面影橋から」を聴いて、この橋の存在を知った訳です。

ところが、このネタをアップするため少し調べてみたら、面影橋とか天橋橋とかは物語性はなく、語呂が良いので歌詞に入れたらしいとのこと。40数年ぶりにそれを知りました。でも、名曲であることは今も変わりありません。

という訳で、その代わりになりそうな観光スポットを探したら…、ありました。東京染ものがたり博物館。

明治初年に開業し、大正3年に現在地に移転してきた富田染工芸が開設したミニ博物館です。制作現場の見学ができる他、ハンカチなどの染付体験もできます。自然豊かな館内は蚊が自由に飛んでいるので苦手な方はご注意を。

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都営まるごときっぷを利用してます

今日のネタは「都営まるごときっぷ」。

私の「ぶらり」は1日にまとめて数件の取材をするのですが、年金生活者にとってこの交通費はばかになりません。そこで活用しているのが「都営まるごときっぷ」。

都営交通機関の1日乗り放題切符です。地下鉄切符売り場だけでなくバス車内でも購入できます。バスのみなら500円。都営地下鉄と都営バスのセット版は700円で、バスに3回乗れば元が取れる計算です。JR山手線内部ならび周辺は、都営交通機関が網の目のように走っているので大変便利です。但し、山手線の外側では、都営バスではなく民間バスが走っており、このきっぷは使えないのでご注意を。

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ぶらり関東編(295):西横浜駅(神奈川県)

ぶらり途中下車の旅〜関東編(295)は、西横浜駅。神奈川県横浜市西区にある相模鉄道本線の駅です。

横浜駅からこの西横浜駅までは、相鉄線と東海道線・横須賀線が並行して走っていますが、相鉄線はここから急カーブしてお別れです。

西横浜駅は線路の真上(相鉄線・東海道線・横須賀線)にあり、さらに南北両側を国道1号線と帷子川に囲まれているので、街としての一体感はありません。徒歩数分の所に社宮司公園がある程度で、あとは民家(マンション・一戸建て)とコンクリート工場です。商店街や外食店は、駅南側の国道1号線側または隣駅(天王町駅)まで歩けば多くあります。そのため賃貸相場は(横浜駅のすぐ近くの割には)比較的安めなので、一人暮らしの住まいとしては穴場かもしれません。(訪問日7/5)

http://sumaity.com/town/kanagawa/yokohama/nishi_ku/nishiyokohama-eki/

 

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ビルトイン食洗機の買替え時の注意点

先日ネタにした「ビルトイン食洗機の点検」の続報です。製造メーカーのサービス担当者の方が昨日(7/31)来てくれて、約1時間かけて丁寧に点検実施。現状は問題なしとのこと。費用は12,000円+消費税でした。

点検後、費用精算しながら少しだけ世間話しし、耳より情報を教えてもらいました。要約すると次の通り。

  • ◯ビルトイン食洗機はこうして、定期点検しながら使用すれば安心。
  • △買替え時に現状の化粧パネルが再利用ができない機種がある。
  • ❌法定点検の10年後には生産終了していて、補修部品がない事がある。

特に上記△のところですが、システムキッチン商品は3年程度でモデルチェンジするそうです。(←この情報の真偽は自身では未確認。)化粧パネルは機能維持部品ではないのでサービス部品として維持されず、10年後の食洗機買替え時には入手できない可能性が大きいようです。そういう事情なので、食洗機のモデルチェンジでドア寸法が大きくなると、システムキッチンと同じ柄の化粧パネルは手に入りにくい。こうしたリフォーム業界特有の事情があるようです。

そう言えば、ビルトイン食洗機の買替え案内ページの写真には、パネルは引き継がれていない写真が多く、そういう背景があるのだと理解しました。システムキッチンも食洗機も製造している同社ですらこれですから、システムキッチン専業で食洗機はOEM仕入れの会社はどうなのでしょうかね。いずれにしても、化粧パネルの統一にこだわるなら、ビルトイン食洗機の買替え時に慎重な検討が要りそうです。

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ぶらり関東編(294):戸部駅(神奈川県)

ぶらり途中下車の旅〜関東編(294)は、戸部駅。神奈川県横浜市西区にある京急電鉄の駅です。

戸部駅は横浜駅の南隣に位置し交通便利な地。駅前は国道1号線で、その両側には、まるでレゴブロックのように中層マンションが建ち並びます。

戸部駅周辺の有名スポットと言えば、つけ天そば発祥の店、角平(かどへい)。まさに「途中下車してでも食べに行きたい店」です。

つけ天そばとは写真のように、温かいつけ汁に巨大な海老天が浸り、そのつけ汁でせいろ蕎麦もいただくというもの。地元の港湾労働者向けだと思うのですが、汁の味付けは少し濃い目。特にこれからの暑い季節には食が進みます。なお写真の蕎麦は普通盛りですが、中盛り・大盛りも注文できます。

もしお腹に余裕があるなら、もう一品注文していただきたいのが、写真左側に写っているカツ丼(味噌汁、漬物付き)。カツが分厚くて、しかも柔らかい!ゴマ油で揚げてあると思われますが、大変な美味です。もしも取調室でこれが出たら、容疑者の自白は間違いない!というくらい!。量が多いので、ひとつ注文して二人でシェアしても良いかも。横浜観光の記憶に残る味です。なお、昼時は大変混雑するので、訪問時間を少しずらすのが得策です。(訪問日7/5,29)

http://www.kadohei.com