東京東部低地帯に位置する江東5区(墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区)は22日、現段階で取り得る対策をまとめた「江東5区大規模水害広域避難計画」及び「江東5区大規模水害ハザードマップ」を作成し公表しました。
今回の発表内容は、ハザードマップに加えて「避難計画」が含まれている事がポイント。域内対象者が250万人もおり、浸水し2週間以上浸水が引かない事が想定されるので、他県へ避難するよう発想転換して発表したものです。250万人という人数は、一斉避難が難しいので、自治体は3日前から情報発信します。例えば、
- 72時間前(3日前):共同検討開始(住民:先ずは逃げる準備)
- 48時間前:自主的広域避難情報(域外の安全な場所へ逃げる)
- 24時間前:広域避難勧告(浸水域内の全員が域内にはいられない)
- 9時間前または緊急時:域内垂直避難指示(広域避難を中止し、浸水より高い位置にある建物の上階へ逃げる)
広域避難計画からは『250万人も被災したら自治体として助けきれない。自己責任で親戚宅や友人宅に避難先確保を。』旨のメッセージが明確に読み取れます。綺麗事で済まさず、事実を明確に伝えて自己責任を促す姿勢に拍手を送りたいと思います。
当該域内にお住いの皆さん、通勤通学で当該地域を通過する皆さんには、この避難計画をぜひご一読ください。危険度を認識し、避難の段取りを把握するだけでも、有事の際に助かる確率が高くなりますので。