今日のネタは、クラウドファンディング拡大に伴う光と影。
消費者庁が昨年9月に公表した「クラウドファンディング(購入型)の動向整理」によると、日本のクラウドファンディング購入型(寄付型を含む)の市場規模は増加傾向にあり、2019年は169億円にもなっています。市場規模拡大に伴いトラブルも増加しているようで、「リターンの提供時期が遅れた」などはよくあることのようです。また、クラウドファンディング先行国の米国では、調達した資金を私的利用して裁判に発展するなどの事例もあり、日本国内でも同様の問題が発生することは容易に予想できます。同報告書は、消費者が注意すべき事項の例として4点を挙げています。(下記リンクのP34)
- プロジェクトページをきちんと読む
- 実行者について確認する
- クラウドファンディングの仕組み、特徴を理解する
- 利用するプラットフォームの信頼性について確認する
クラウドファンディングは新たな資金調達手段。しかしそのプロジェクトを評価するのはプロの銀行でも難しく、だから銀行は担保をとって融資します。私たち消費者がクラウドファンディングで投資する際は、期待したリターンがあるかどうか慎重な見極めが必要です。そうした問題点を理解したうえで、自身の生活に悪影響が出ない範囲で投資しましょう。