昨日(2/3)はジャパンキャンピングカーショー2024を見学。
日本最大級のキャンピングカーイベント「ジャパンキャンピングカーショー2024」が2/2(金)〜5(月)、幕張メッセ(千葉市)にて開催中。今回の展示規模は171社392台で過去最大かつアジア最大級なんだそうです。
展示傾向を表現すると「軽キャンパーの没落」。具体的には、キャンピングカーの7区分のうち*1、
- フルコン:FIAT DUCATOを改造したフルコンの展示が目立ちました。
- バスコン:ほとんど展示なし。ベース車両のトヨタ・コースターが、日野自動車のエンジン認証不正取得で長らく出荷停止になっていた影響と思われます。
- キャブコン:例年並み。
- バンコン:例年並み。
- 軽キャンパー:展示数が大幅に減少していました。お手頃価格で購入してみたものの、実際に使ってみると室内が狭すぎるので消費者から敬遠され始めたかもしれません。
- 私が気になっているトラキャンやトレーラーは、専門業者が頑張っていて例年並みの展示でした。
*1: キャンピングカーは大きく分けて7種類に区分されます。
- フルコン:専用シャシーをベースに、改造したもの。日本では専用シャシーにFIAT DUCATを使ったものが多い。長所は理想のキャンピングカーを実現できること。短所はものすごく高額であること(数千万円〜数億円)。
- バスコン:マイクロバスをベースに改造したもの。主なベース車両はトヨタ コースター。長所は広くて充実した装備。短所はすごく価格が高いこと(2000万円以上)。
- キャブコン:トラックをベースに改造したもの。主なベース車両はトヨタ・カムロードといすゞ・ビーカム。長所は必要な設備が全て揃っていること。短所は価格が高いこと(1000万円〜数千万円程度)。
- バンコン:バンをベースに改造したもの。主なベース車両はトヨタ・ハイエース。長所は普通車用駐車場に置けること。短所は装備次第でそれなりの価格になること(500万円〜1000万円程度)。我が国の世帯所得平均金額は575万円*2 なので、バンコンが実質的な購入上限になります。
- 軽キャンパー:軽自動車をベースに改造したもの。主なベース車両はスズキ・キャリー。長所は購入しやすい価格(200万円〜300万円程度)。短所は室内が狭いこと。
- トラキャン:ピックアップトラックの荷台にキャビンを載せるタイプ。ベース車両はトヨタ・ハイラックス等。長所はキャンプ以外のときは、車両から切り離せること。短所は、ピックアップトラックが必要なこと。(200万円〜400万円程度)
- トレーラー:エンジンを持たない牽引されるタイヤ付き小型住宅。長所はコスパが良いこと。短所は使わないときも設置できる土地が必要なこと。欧米は休暇日数が長いのでこのトレーラーが主流だが、日本は休暇日数が短く道路も狭いのでトレーラー需要は少ない。(200万円〜1000万円程度)
*2: 出典 厚生労働省 2022年 国民生活基礎調査
※ 2/7: 誤字を訂正しました。【誤】トラーラー→【正】トレーラー