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賃貸マンションオーナーのメリット・デメリット

今日のネタは、賃貸マンションオーナーの注意点。いつもの消費者側(賃借人)の注意点でなく、逆の立場である事業者側(賃貸人)の注意点です。

運用資産として賃貸マンションを見た場合、オーナーには主に、次のようなメリット・デメリットがあります。

◯メリット

  • 現物資産である(株式のように資産価値がゼロになるリスクが少ない)
  • 副業でも運用できる(煩雑な管理業務を管理会社に委託できる)
  • 相続対策に活用できる(不動産の相続評価額は実際より低く計算される)

❌デメリット

  • 空室リスク(空室の間も、管理費・固定資産税の負担が続く)
  • 入居者リスク(賃借人がクレーマー、家賃滞納者だと最悪)
  • 老朽化リスク(築年数増に伴い修繕費は増え、家賃収入は減る傾向)
  • 資産流動性が低い(売却には少なくとも数ヶ月を要する)

オーナーとして、メリットを最大化しデメリットを最小化するために、最初に行うことは、資産価値を維持できそうだと判断した物件を購入すること。逆説的に言えば不良物件には手を出さないことです。いくつかのデメリットは、管理会社との委託契約内容で回避できますが、その分経費が増えます。また、物件の資産価値を維持するには現状追加投資も必要です。例えば、温水洗浄便座、Wi-Fiルーターは今や必須設備。ファミリー向け物件なら全自動給湯器や食器洗浄機も導入したいところです。入居検討者が、周辺の他の賃貸物件と比較した際、貴方の物件にこれらの設備がなければ、選択候補から落とされます。また物件の累計収支について改善案が出せない場合、累計収支がマイナスになる前に、早めの売却する(売り抜ける)ことも対策案のひとつです。

作成者: Takahiro

きくちたかひろ
消費生活アドバイザー&ファイナンシャルプランナー&宅地建物取引士。「賢い消費者」を応援する各種お役立ち情報を、趣味の街歩きや資格情報も織り交ぜて発信しています。なお相談対応は、紹介のある方に限らせていただいています。