今日(10月14日)は成田一徹氏の命日。
老舗BARを訪れると、壁に飾られた切り絵を見かけることがあります。これは切り絵作家の成田一徹氏の作品。同氏は1949年神戸市に生まれ、公務員として働くかたわら切り絵を制作し続け、1988年に独立・上京。BARの空間をモチーフにしたモノクロームの切り絵がライフワークで、新聞、雑誌、書籍などに多数の作品を発表していました。BAR評論家としての顔も持ち合わせ、切り絵作家として生活できるようになってからは、自身の評価に合わないBARからの切り絵制作依頼は断るという矜持の持ち主でもありました。その同氏は2012年、新橋駅で倒れて急逝(享年63歳)。同氏のBARに対する想いは、私たち読者が引き継ぎがせていただいています。今宵も良い店に出会えるよう、天国から見守ってくださるようお願いいたします。