トヨタが主力1.5ℓエンジンを3気筒から4気筒へ

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トヨタM15A-FKS(1.5ℓ3気筒)エンジン

今日のネタは、トヨタが主力1.5ℓガソリンエンジンを3気筒から4気筒へ戻すという噂について。

 軽自動車やコンパクトカーでは当たり前の3気筒エンジン。今や1.6ℓ程度まで3気筒化が進み、フォルクスワーゲン・ゴルフやトヨタ・カローラなどの世界的ブランドも3気筒です。
 その技術的利点は小型軽量。クランクシャフト2回転(720度)のなかで3つのピストンが240度ずつ順番に均等燃焼し、吸排気バルブの開閉タイミングが他のシリンダーの吸排気に干渉しないので燃焼効率が良くなります。1シリンダーあたり400cc〜600ccで熱効率が最適になると言われています。
 しかしトヨタは、1.5ℓ主力エンジンを4気筒に戻すようです。(情報源は文末リンク参照)。その理由は主に2つ(私見)。
 ひとつは、3気筒特有の振動問題。特定回転数でエンジン振動が顕著になります。トヨタは最近の1.5ℓ3気筒エンジンには、バランサーシャフトを搭載して振動軽減を図っているものの、所有者からまだ不評のようです。私の経験でも、実家のiQ(1KR-FE=1ℓ3気筒)や先日借りたヤリスクロス(M15A=1.5ℓ3気筒)はいずれも1500rpm付近で振動が大きくなります。
 もうひとつは、エンジンの更なる小型軽量化。従来の3気筒エンジンは熱効率を最適化するためロングストロークなのですが、するとエンジンの縦寸法が高くてボンネットをこれ以上低くできない課題があります。そこでトヨタは同じ排気量で4気筒にしてショートストローク化し、ボンネット高を低くして車両の空力抵抗を下げ、総合的に燃費向上を図ろうとしているようです。熱効率の低下は、ハイブリッド制御等で相殺しようとしているようです。
 この新型1.5ℓ4気筒エンジンは、2026年発売予定の新型カローラから搭載開始される模様。静粛性・燃費がさらに向上することを期待しています。評判が良かったら、我が家の購入候補車にしようかな。

 ※画像はトヨタのウェブサイトから引用

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