勝手に買物アドバイス(1):エアコン

住宅・家具家電
家庭用エアコン(壁掛型)

今日のネタは新企画「勝手に買物アドバイス」。第1回は家庭用エアコンです。

 家庭用エアコンとは、室内の空気を快適な温度に変化させる家電製品。様々な種類があるなか、主流は「壁掛型」で、室内機は室内壁に金具等で据えつけ、室外機はベランダや外壁に金具等で据えつけます。
 エアコンの仕組みは、冷媒(現在主流はR32代替フロン)を圧縮して液体化し、気化する際に熱を奪う物理現象(気化熱)を利用します。冷房時は室内機で吸収した熱を室外機で放出し、暖房時は逆に室外機で吸収した熱を室内機で放出します。
 除湿機能は、冷房時に結露する水分を積極的に回収するもので、主な方式は「弱冷房方式」と「再熱除湿方式」。前者は、風量を抑えて結露量を増やすもの。後者は、冷房時に室外に放出する熱の一部を室内機に戻し、除湿後の冷えすぎた空気を再加熱して室温低下を抑えるものです。
 エアコンの弱点は「室内機にカビが発生しやすい」と「室内機フィルター等の清掃が面倒」なこと。いずれも構造上避けられない問題であり、対策としてメーカー各社は様々な工夫を凝らしています。
 便利機能としては、センサーを搭載して人の居る場所に対して温度や風向きを調整したり、外出先からスマホを用いてエアコンを操作したりする機能などが登場していますが、買換時(たぶん10年以上後)にその機能が継承されている保証はありません。
 機種選定で大切なのは、「部屋の広さに対して、必要な冷暖房能力を持つ機種を選ぶ」こと。冷暖房能力が足りないと、フル稼働しても設定温度にならず、快適にならないばかりか、効率が悪くて電気代が余計にかかってしまうことも。カタログ等に畳数の目安が表示されているので、他の性能と合わせて確認しましょう。
 そして盲点になりがちなのが「設置工事」。設置作業はメーカーではなく専門業者が行いますが、壁への穴開けトラブル、水漏れ、ガス漏れ、追加料金請求など様々なトラブルが起こりやすいです。設置工事は料金の安さだけに目を奪われず、設置工事に関する保証内容やアフターフォローも確認しましょう。設置工事には必ず立会い、配管取回しや真空引きの実施状況などを確認しましょう。
 家電製品の購入検討要素は「機能、価格、デザイン、ブランド、アフターサービス、使いやすさ、安全性、省エネ性能、口コミ、購入店舗(ネット通販を含む)」など多岐にわたり、消費者個人の価値観によってどれに重きを置くかは様々です。賢く選択購入し、快適な生活を送りたいですね。

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