勝手に買物アドバイス。第2回は、空気清浄機。
空気清浄機は、空気中に浮遊する花粉やハウスダスト等の粒子を集塵・脱臭する機器。PM2.5問題や花粉症問題で需要が伸びています。
種類は「機械式」と「電気式」に大別されます。機械式は、各種フィルターで空気中の粒子を濾し取る仕組みで、フィルターの網目の細かさが性能の決め手になります。電気式は、高圧放電によりイオンを発生させ静電気力等で粒子を吸着・機能抑制する仕組み。両方の仕組みを組み合わせた製品も販売されています。電気式の一例として、SHARP社のプラズマクラスターや、Panasonic社のナノイーが有名。前者は空気中の水分をイオン分解化(H+とO2-)したもの。後者は空気中の水分をイオン化(OHラジカル)したもので、いずれも空気中に放出すると浮遊粒子に付着し機能を抑制する効果があります。なお、プラズマクラスターの生成過程でオゾンも生成されますが、人体に害を及ぼす濃度ではないので問題ないとされています。どちらの方式も、各種センサーを搭載し、匂いや埃の検出具合いに合わせてファンの回転を調整するものもあります。
空気清浄機で押さえておきたいのは、集塵するには一定の時間を要することと、集塵できない物質があること。機械式ではフィルター網目より小さなウイルスは除去できませんし、ドアノブやカーテンなどに付着した菌やウイルスの抑制には時間を要します。一酸化炭素や二酸化炭素はそもそも除去できないので換気が必要です。次亜塩素酸を生成・放出し除菌効果を高めるため空気清浄機(例:Panasonic ジアイーノ)も販売されていますが、除菌効果や除去時間が改善されただけであり、完全に即除去できるものではないことを押さえておきましょう。