勝手に買物アドバイス(4):加湿器

住宅・家具家電
加湿器(ハイブリッド式)

今日のネタは「勝手に買物アドバイス」シリーズ。第4回は加湿器。

 加湿器は、部屋の湿度を上げる家電製品。人の快適湿度は40%〜60%程度で、これを下回ると肌や喉が荒れたり、インフルエンザ等に感染しやすくなります。そのため部屋の加湿を目的とした様々な加湿器が販売されていて、空気清浄機と組み合わせた製品やアロマオイルが使える製品などもあります。
 加湿方式は次の4種類に大別されます。
①スチームファン式:水をヒーターで沸騰させ、水蒸気を含む空気をファンで送風する方式。長所は、雑菌やカビ胞子が沸騰水で殺菌されて衛生的であること。短所は、水分に含まれる塩素やミネラル分が蒸発皿に水アカとして残留すると蒸発能力が低下するので、こまめな手入れが必要なこと。沸騰温度で使用するので火傷の心配があり、ヒーターを使うので消費電力が比較的大きいことです。
②フィルター気化式:水分を含ませたフィルターに空気を当てて蒸発させ、水蒸気を含む空気をファンで送風する方式。長所は、火傷の心配がなく低消費電力であること。短所は、フィルターが常に濡れているので雑菌やカビが繁殖しやすく、フィルターを定期的に交換必要なことです。メーカーによってはフィルターに抗菌剤を練り込み、交換時期を長期化した製品も販売されています。
③ハイブリッド式(加熱気化式):フィルター気化式の送風経路にヒーターを設けて、加湿量を強化した方式。長所は、スチームファン式の様な火傷の心配がないこと。ヒーターを用いる分、気化フィルターを小型化できること。短所は、ヒーターを使うので消費電力が比較的大きいことです。
④超音波式:超音波振動子を用いて水を細分化しファンで送風する方式。長所は、省電力で大量の加湿ができること。短所は、水に含まれる塩素やミネラル分(カルシウム、マグネシウムなど)がそのまま室内に放出され、窓ガラスやテレビ画面に白粉や曇りが生じること。タンクの水を長期間放置すると、水中で増加した雑菌やカビの胞子が室内に放出され衛生上問題になることです。
 加湿器は冬季の必需品。各方式の長短を理解したうえで選択し、快適に過ごしたいですね。

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