今日のネタは、宅建試験の過去問解説。令和6年度の問50です。(独自解説のため誤解説の場合はご容赦ください。)
【問 50】 建物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1. ラーメン構造は、柱を鉛直方向、梁を水平方向に配置し、接合部を強く固めた構造である。
2. ブレース構造は、柱や梁などで構成された四角形の対角線上に部材を入れた構造である。
3. ブレース構造は、骨組全てに用いることが多く、ラーメン構造など他の構造と併用することはない。
4. 壁式構造は、板状の壁と床を箱形に組み、建物とする構造で、原則として、柱や梁を用いない。
解説 建物
1. ◯ 適当。ラーメン構造は、鉄骨造の骨組の基礎形式です。
2. ◯ 適当。ブレース構造は、鉄骨造の骨組の基礎形式です。 ブレース構造は柱と梁にブレース(斜材)を入れて水平力を受け止める構造です。ちなみにトラス構造は、三角形の骨組みを作り力を分散する構造です。
3. × 最も不適当。「ない」と断定的に言っているので、本肢が最も不適当(正解肢)だと容易に想像できると思います。ブレース構造は当然に、ラーメン構造など他の構造と併用することもできます。
4. ◯ 適当。壁式構造は、鉄筋コンクリート造の基礎形式です。
本問はサービス問題でした。問50は毎年、建物に関する知識が出題されます。出題内容は限られており、常識でほぼ正答できるはずです。過去問をおさらいしておけば、正答できる可能性は更に高くなると思います。