勝手に買物アドバイス(9):ジャー炊飯器

住宅・家具家電
ジャー炊飯器(IH式)

今日のネタは「勝手に買物アドバイス」シリーズ。第9回は、ジャー炊飯器。

 ジャー炊飯器は、米を炊き保温してくれる家電製品。加熱方法により、IH式(Induction Heating 、電磁誘導加熱)とヒーター加熱式に大別され、主流はIHジャー炊飯器です。
 IH式は、加熱コイルに高周波電流を流して磁力線を発生させ、金属製の内釜に渦電流を発生させ、内釜の電気抵抗により内釜自体が発熱する方式。その特長は、強い火力が得られて米をムラなく美味しく炊けること。圧力鍋形式にして1.2気圧〜1.5気圧程度で炊飯し、沸点を上げることでさらにふっくら仕上げる製品も販売されています。
 ヒータ加熱式は、マイコン制御のヒーターで加熱する方式。長所は構造がシンプルで安価なこと。短所は内釜の底面から熱伝導で加熱するので、炊き上がりがムラになりやすいことです。
 ジャー炊飯器は各社から様々な工夫を凝らした製品が販売されています。なかには無洗米と水を自動計量し、遠隔地からスマホで指定した時間に炊き上げる炊飯器なども登場しています。
 ジャー炊飯器を選ぶ前の情報ですが、お米を美味しく食べるコツは、米の炊き方の基本を押さえることです。今回は少し脱線して、その方法紹介します。

  1. 好みの米を選ぶ:米は銘柄や産地によって、甘みやもちもち感が違います。色々試してみて好みの銘柄米を見つけましょう。ちなみに、最も甘みが強くもちもち感が強い銘柄米は「魚沼産コシヒカリ」と言われています。私はあっさり・しっかりしていて値段も手頃な「あきたこまち」が好みです。
  2. 米を量る:精白米と無洗米は、計量カップに入る米の量はほぼ同じですが、精白米は研ぎ洗いの段階で肌ぬかが洗い流されるのでその分量が減ります。無洗米は専用計量カップを用いるか、後工程の水加減をやや多めにします。
  3. 米を研ぐ:精白米は肌ぬかを洗い流すため、最初の水はさっとかき混ぜて素早く捨てます。無洗米も一回は洗い流しましょう。表面に埃や穀蔵虫等が付いている可能性があるからです。
  4. 水加減:内釜の目盛りは精白米用です。無洗米を炊飯する際は、無洗米専用計量カップを使うか、水加減をやや多めにします。新米は水分が多いので水加減はやや少なめにします。なお炊飯用の水は、水道水や浄水器を通した水が適しています。アルカリ度の強い水はベタつきや黄変の原因になり、硬度の高いミネラルウォーターは、パサついたり硬くなる原因になります。
  5. すぐに炊飯する:現代の炊飯器は浸し工程が含まれています。昔の炊き方のように「夏季は30分、冬季は60分浸す」時間をとる必要はありません。
  6. 炊き上がったらほぐす:余分な水分を飛ばすための一手間です。
  7. 炊き上がったらすぐ食べる:余ったご飯は保温せず、ラップして冷凍保存しましょう。長時間保温すると不味くなりますし、室温で冷えたご飯はβ化が進み不味くなります。

※2025/8/5 17:36 推敲しました。

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