今日のネタは、先日のJアラート騒動。
対象地域(北関東以北)の皆さんは8/29の朝6時過ぎ、携帯電話等のエリアメールが突然鳴り、驚いたことと思います。私もその時、東京でTVのニュース番組を見ていたので、Jアラート発信の緊急事態をリアルタイムで知ることができました。
しかしその後、TV各局ではJアラートの批判ばかり。朝から煩いとか、役に立たないとか、呑気な話しばかり。そこで、Jアラートについて、要点をまとめてみました。
- Jアラートとは、時間的に余裕のない緊急事態の発生を国民に伝え、迅速な避難行動を促す事を目的としたシステム。
- 対象となる緊急情報は25項目。そのうち特に緊急性が高い11項目については、原則として市町村防災行政無線が自動起動され、当該地域の携帯電話等エリアメールにも届く。
- Jアラートの役目はここまで。実際に迅速な避難行動を取るのは国民各自。
つまり今回の弾道ミサイルの件でJアラートを評価すると、
- システム設計は◎。目的達成のため設計通り動作している。
- 実践稼働も◯。今回は対象地域上空通過前にJアラート送信され、対象住民が緊急避難するのに必要な時間(数分間)も確保できた。一部自治体では防災行政無線が自動起動しなかったが、実害なかったのが幸い。不具合解決に期待するものです。
- 国民各自の緊急避難行動は△。テレビニュースでは「この近所には避難先として言われていた地下鉄がなくて、どうしていいかわからなかった」旨の呑気なコメントが意図的に放送されていましたが、死に直面する緊急事態の対処なんて、とっさに実施できなくて当然。次回までに可能な範囲の最善策を確認しておきましょう。
今回の事を教訓にして、『緊急事態なんて起きるはずがない』なんて思わず、『仮に緊急事態が起きたら、自身が取るべき緊急避難行動は何か』を確認する事から始めましょう。
ちなみにその後、さらに深刻な水爆実験成功ニュースが飛び込んで来るに至って、TV各局から「呑気なコメント」が姿を消している事を申し添えます。